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JI'NE
AW25 Collection

さて、旅の続きをお話しましょう
『少し寄り道して行こう!』
ジーネとクマは、一軒の古い小さな家の前に
ふわりと降り立つところでした
彼女は目をキラキラさせてドアを見つめます
『誰の家なんだい?』
クマは小声で尋ねました
『あのね、ここには私の憧れの魔女が住んでいるの』
彼女は静かに3回ノックしました
ふと頭上を見上げると、屋根の上から
カラフルなニワトリがこちらを見下ろしていました
『ヒミツノレシピヲトナエヨ!』
『晴れの日、魔女、りんご、それから…アールグレイ!』
ジーネは急いで答えました
次の瞬間、ギィ、、、とゆっくり音を立てて
ドアがひとりでに開き彼らを歓迎しました
一歩足を踏み入れると、クマは目を見張りました
床に敷き詰められた古いラグ、
天井から吊るされたハーブや果物たち!
奥の部屋では美しい飾りが施された真鍮のケトルが
シューシューとカラフルな湯気を立てていました
『そろそろ来る頃だと思ったよ』
果実の様に赤い髪をなびかせた、
美しい魔女が静かに微笑んでいます
悲しいことがあったとき
空っぽになったとき
旅につかれたとき
ジーネは決まって彼女の元を訪れます
彼女の淹れる芳しい紅茶の香りに包まれて
自分だけの秘密のレシピを唱えます
やがて魔法が満ちたとき
新しい旅がはじまります
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